第19回ヴォルフ協会定期演奏会

北海道フーゴー・ヴォルフ協会の年に1度の定期演奏会が2024年6/7(金)に札幌ルーテルホールで行われました。

フーゴー・ヴォルフ協会

よくね、「ヴォルフ協会に入ってるんだー」というと「え?ゴルフ?ゴルフやるの?🏌️‍♀️」と聞かれます。

ちがうちがう

「フーゴー・ヴォルフって人がいるの。作曲家の名前なの」という説明を今まで何十回としています。音楽関係者でも声楽以外の人は意外と馴染みのない名前のようです。

そしてこのヴォルフさんとの出会いは大学時代。当時ピアノも好きでしたが声楽も好きだった私は声楽科の中に混ざってピアノ科一人だけ混ざって「リート研究」という授業を受けていました。私の場合は伴奏ばかりやることになりますが。

その授業の中で初めてヴォルフという作曲家の作品に触れて衝撃を受けました。それまではシューベルト、シューマン、ブラームスなどの作品しか知らなかった訳ですが、ヴォルフの作品はまた一味違う難解ながらもクセになる響きやリズムがたまらなく魅力的でした。

そんな訳で楽しくリート研究の授業を受けているのですが、この時の講師の先生がヴォルフ協会の会長吉川順子先生であります。大学卒業した後、この吉川順子先生よりお声がけいただきヴォルフ協会に入会することになりました。

ヴォルフ協会は研究会でもありますから、勉強会も沢山行われています。公開レッスンを含めた講座、若い演奏家達の演奏会、そして年に1回の一番大きなイベント「定期演奏会」があります。

今年はソプラノ歌手さんと共演

ありがたくも今年も定期演奏会に出演させて頂けることになりました。

何回出たのかはちょっとわかりませんが、今まで伴奏、連弾、ピアノソロと全ての項目を網羅したと思います。例会、ユーブングス、クラング、定期演奏会、クラヴィアアーベント(これ大変だった)全ての演奏会出たよ!

今年の定期は札幌市在住ソプラノ歌手の安藤友希さんと。

私より20歳も若いし、可愛いし、歌上手いし、勉強家だし、合わせの練習を含めとても楽しい時間を過ごさせていただきました。吉川先生のレッスンも多く、私も学生時代に戻ったかのようなレッスンを受けられて幸せでした。

最近この黒のドレスばっかり。

「え?またこれ?」と思ってる人も絶対いるはず。「これしかドレス持ってないの?」と思われそう。

他の黒ドレスもよく探すんですが、これ万能すぎてこれを超えるものに出会えない。持ち運びも楽だし。もうかれこれ25年くらい着続けています。普通の服だと捨てたりとかあるけどドレスはそれがないから、多分人生の中で一番着用してる服だと思います。どうでもいいか。

シューベルトとヴォルフ

今回の演奏会の副題に「〜シューベルトとヴォルフ〜」と書いてあるのですが、文字通りこの2名の作曲家のみの演奏会です。

今回面白かったのが、プログラム後半が2組なのですが、この2組が同じ歌詞なんですね。

私と友希ちゃんがやった今回のシューベルトの曲は「ミニヨン」という曲で組曲なんですが、同じ歌詞で実は4人もの作曲家がこの歌詞に曲をつけてるんです。

これはすごいと思いました。

しかもね、誰が作曲してるかと言うと超絶有名人ばかり。

・シューベルト
・ベートーヴェン
・チャイコフスキー
・ヴォルフ

この4名が同じ歌詞に曲をつけてるんですね。私はロシアのチャイコフスキーの名前があった事に驚きました。

それほどこの「ミニヨン」と言うお話が魅力的なのだと言うことだと思うのですが、なかなかのお話です。

「倫理的にちょっとどうなの?」と思わなくもないですが、歌詞が美しい。ゲーテの詩です。

現実の生活では思考・想像をする機会がなかなかない内容ですが、不幸な少女ミニヨンに想いを馳せるという時間は面白い体験でした。

ざっとだけど本も読みました。こんな機会でもなければ読むことはないと思います・・・

出演者の皆さんで控え室で記念撮影。

前列歌い手、後列ピアニスト。

Screenshot

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